一昨年のフォーレのレクイエムを、
大阪カテドラル聖マリア大聖堂で献奏する機会に恵まれて以来、
教会音楽は教会で!という主張はますます強くなり、今や確信となりつつあります。
考えてみればごく当たり前なことです。
バッハもモーツアルトも教会に集う信者・非信者のために作品を残したのですから。
しかし簡単にはいきません。
いまの日本のキリスト教会の多くは、
社会に開かれた教会を標榜されてはいるのですが、
たとえ宗教音楽の演奏であっても大切な祈りの場を提供するには
大きなためらいがあるようです。
でも私は基督教会にとってこれほど有効な布教・啓蒙活動はないと思うのです。
敷居が高いと思われている教会に招き入れることができるのですから・・・。
ヴェルディやベルリオーズなどの一部の作品を除いて
多くの宗教作品を演奏する為には
合唱団、ソリスト、そしてオーケストラが必要なと全く同じレベルで、
教会という聖霊に満ちた空間があってこそ初めて成立するものと考えます。
私と合唱団大阪コンソートのモーツアルト・レクイエムが、
聖マリア大聖堂を与えられ、エキュメニカルな祈りに用いられ、
「震災犠牲者」のために用いられる導きに感謝します。
プログラム最後に[AVE VERUM CORPUS]を配しました。
会場にお集まりくださった皆様もご一緒に賛美していただこうとの思いです。
次にチラシ裏面を記します。是非クリックいただいて、私たちのこの演奏会に寄せる思いを
ご拝読いただきたく存じます。
チケットのご用命は下記にお進みください。
http://consort.ken-music.net/ticket.html