一度はご許可下さった大阪カテドラル聖マリア大聖堂でしたが、教会事業の調整のために一ヶ月ほどペンディングに、とのことでした。
長い一ヶ月でした。カトリック大阪司教区の中心となる教会ですから、重要な教会事業が目白押しということをよく承知しているがゆえに、だんだん不安が高まりました。
しかし、仲介の労をおとり下さった広報室のMさまのご尽力のお陰で、当初から願っていた2012年4月30日(祝・月)に開催してもよい旨、正式にご許可いただくこととなりました。
カトリック大阪司教区さまと玉造カトリック教会さまが、最大限に私どもの意をご理解くださったことに、心から感謝申し上げます。
1年ほど前、超教派の礼拝にお誘いを頂きました。大阪の聖公会の川口教会でした。礼拝堂の祭壇にはカトリックの神父、聖公会の司祭、日本基督教団やバプテスト教会の牧師が並んで座り、それぞれが交互に祈りを捧げるという光景に、心が震えました。教派や教義を超えてイエスの名の下に一堂に会するのを見て、「音楽こそ超教派の象徴」と思ったのでした。
私一個人が言い出すには余りにも不相応、でも誰も言い出さない以上私が言い出すしかないか、との狭間にゆれながら、「震災孤児育英金のためのフォーレのレクイエムを、超教派の祈りの場で。」と決意したのでした。その決意の強さが大阪カトリック司教区大司教様との直接面談にと導いてくれたのでした。
演奏会当日はお客様に開演30分前にお集まりいただいて、フォーレ・レクイエムの第6曲目「リベラメ」の最後の斉唱部分をお稽古させてもらおうと思っています。200人になるか、はたまた500人になるかは知る由もありませんが、ピアニッシモの静寂の中、みな様の心を一つにしたいとの願いです。
「小さな幸せ」もオーケストラ版で演奏したいと願っています。京都市立芸術大学の作曲家中村典子先生がオーケストレーションをかって出てくださいました。
これも僕にとって一期一会の時、と心に命じて、たくさんの準備に取り掛かっていいます。ご声援とご指導をお願いします。
詳細は大阪コンソートのHPにUPしましたのでご高覧ください。
http://consort.ken-music.net/faure.html