なぎさ歩めば・・・公開レクチャーに寄せて

【京都合唱祭・・・公開レクチャーで伝えきれなかったこと。】
 
折角70名の参加者をえて、ロームシアター京都にお聴きくださった方々に恵まれた機会だったのに、いま、ふとお伝えきれなかった事を悔やむ思いがこみ上げてきました。
 
山之井愼の歌詞はこうです。
 
なぎさ歩めば
きこゆるは 遠き汐鳴り
せつなくも 胸をうつ
遠く過ぎし日
めくるめく ひかりの波に
声あわせ しぶきあげて
二匹の魚の
ほとばしる あの日の宴よ
なぎさ歩めば
なつかしき 夏の想い出うかぶ
 
さびしきあまき 愁い
はかなくも夢みたる
はるかな海原は
藍にかげろう
なぎさ歩めば
なつかしき夏の想い出うかぶ
はてしなき 想い出
 
私はこれを、古いアルバムを取り出して、いまやセピア色と化とした、あるいはすっかり色あせたカラー写真に「淡い幼い日々を回顧する」、というスタンスで臨みました。
 
多くの方々が「あいにかげろう」という詩を「愛にかげろう」と歌います。
 
「二匹の魚のほとばしる あの日の宴よ」は
若くぴちぴちした私と彼女を彷彿させるからでしょう。
 
しかし、こんなとらえ方もあることを残念なことにご披露できなかったことを悔やんでいるのです。
 
まだ若くてきれいだった母に手をひかれる幼子だった自分。
母は現役の女としていろんな思いや悩みを抱えていたに違いない。
そんなことを知る由もない幼い私は、母の手にひかれ、ただただ無邪気に海辺にはしゃいでいる・・・。
親の深い愛に支えられて、私は人生の「旅」に踏み出すことができたのだと・・・。
 
 
 
 

9月20日フラワーコーラスリサイタルご案内

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flyer_back28724x102429アメリカ音楽大学の留学を終え、
どこよりも早く僕を迎え入れてくださったのがフラワーコーラス。
以来、40年間の僕の音楽活動の礎として支え続けててくださいました。
ここ20年にはフラワーコーラスは、
ほぼ2~3年に一度の割合で、京都代表として全国大会に。
メンバーの年齢は確実に高まっているのに、
音楽への情熱と気力は衰えていないことは見事です。

この団体を数年導いてくださった浅井敬壹先生と
ステージ上で二人だけのトークタイムが予定されています。
向かって二人で話すことことなどは初めてかも。
どんな話題が飛び出すかは・・・、本人もわかりません。

今回のゲストは竹下清志ピアノジャズトリオ。
渡邊貞夫や日野皓正や小野リサなどトップアーティーストとセッションを組むなど
関西を代表するジャズピアニストの竹下さん。
合唱音楽ファンにとっても、ジャズの醍醐味をお楽しみいただけるでしょう。
加えてフラワーとのコラボのガーシュインメドレーは、きっと異次元的空間?!。

どうぞご声援ください。
詳細はhttp://flowerchorus.com/をご覧ください。

 

【第4回全日本男声合唱フェスティバルin京都~滋賀男声・オペラ座の怪人再演~】

Phantom-03-7602015年(平成27年)7月5日(日)
10:00~17:00
京都コンサートホール(1,833席)

全国から名門・老舗・強豪の
男声合唱団が集結。
滋賀男声合唱団は
先日のリサイタルで大好評だった
「オペラ座の怪人」を再演します。
ただし、照明不可・時間制限8分という
制約があるため、
新たにこの日のために編曲を起しました。ご期待ください。

チケット購入には全日本合唱連盟が受付となります。詳細はこちらです。
http://www.jcanet.or.jp/news/nyujouken.htm

 

【はらっぱブラスin KYOTO 音楽監督を仰せつかりました】

招待者リストp2京都府城陽市の
ひろーいはらっぱで音楽を聞きながら
のんびり過ごしませんか?

このイベントの音楽監督を
仰せつかりました。

元八幡市長・京都府議を務められ、現在この公園を管理団体の理事長の任にある
明田功さんと、お互いに20歳代からの友であることもあって、お引き受けさせていただきました。

広いめの敷物とお弁当をもって、青い空と白い雲と緑の草とブラスのメロディーが流れるはらっぱへようこそ。

5月30日は八幡市で
京都合唱祭です。
このイヴェントは↓

平成27年5月31日(日)開催
(雨天の場合は6月7日(日)に
順延します)
10時開演

【出演予定】
ウィンドアンサンブルピアチェーレ
宇治市民吹奏楽団
みやこ・ウィンズ
宇治市立南部小学校 金管バンド部
城陽市立城陽中学校 吹奏楽部
城陽市立西城陽中学校 吹奏楽部
城陽市立東城陽中学校 吹奏楽部
八幡市立男山第三中学校 吹奏楽部
京都府立西城陽高等学校 吹奏楽部 吹奏楽部
京都府立京都八幡高等学校 吹奏楽部
京都府警察音楽隊・カラーガード隊

はらっぱブラス案内

突然ステンドグラスから陽光が・・・モーツアルト・レクイエム

DSCF5226-1-1blogスタッフ集合の8時前、誰もいない聖堂に一人入り、天井からつるされた十字架のイエス像を見上げた。その痛々しい姿にこみ上げる涙をどうすることもできなかった。僕のそばにちかづいたシスターは僕の様子を見て、声もかけずにとおりすぎてくださった。「今日一日私を御用のために用いてください」心のなかで祈る言葉はこれしか出てこなかった。

「教会音楽は教会で」という信念。信仰の浅い私ごときが、実績もない合唱団を引き連れて公言するにはあまりにも無力、非力。でも前回のフォーレの時の池永大司教、そして今回のモーツアルトの前田大司教が共に司教座聖堂である聖マリア大聖堂での開催をお許しくださった。

開催のお許しを得たのが1月中旬。わずか3か月の準備期間に、素晴らしいソリストやオーケストラ奏者が集められ、コンソートのみんなは綿密な準備に奔走してくださった。

モーツアルトのレクイエムを何度も演奏したことのあるソリストもオーケストラも聖堂での演奏は初めて。戸惑いつつも、「大切な祈りの場」での演奏に襟を正してくださった。

合唱団の練習場にこの聖堂の聖歌隊の方がお越しくださり「私どもの聖霊溢れる聖堂で、皆さんの祈りの音楽が鳴り響くことが嬉しくてなりません。」との感動のお言葉にどれだけ励まされたことか。

祈りを導いてくださった聖職者やエキュメニカルチームのリーダーからいただいた「今の日本が失いかけている希望と喜びを感じることができました。」とのお言葉も心に染み入ります。

12ページ立てプログラムのほとんど全ての文字原稿とデザインを一人でこなし、ステージ上の合唱団一人一人の並び位置を決める作業を見た知人から「そんなことまでするのか!」と驚愕されたのものです。これもそれも素人集団のコンソートが大切な祈りの場をお借りするからには、礼節をもって答えるべきとの思いからでした。

客席にいた方からレクイエムのSanctus【感謝の祈り】の時に西のステンドガラスから急に陽光が合唱団とオーケストラの上に降り注いだ、とお聞きし、その業に恐れとおののきを心に簿えます。本当に導かれた3か月でした。

お支えくださってありがとうございました。

モーツアルト・レクイエム・・・教会音楽は教会で。

20150429flyer完成版表_02一昨年のフォーレのレクイエムを、
大阪カテドラル聖マリア大聖堂で献奏する機会に恵まれて以来、
教会音楽は教会で!という主張はますます強くなり、今や確信となりつつあります。
考えてみればごく当たり前なことです。
バッハもモーツアルトも教会に集う信者・非信者のために作品を残したのですから。

しかし簡単にはいきません。
いまの日本のキリスト教会の多くは、
社会に開かれた教会を標榜されてはいるのですが、
たとえ宗教音楽の演奏であっても大切な祈りの場を提供するには
大きなためらいがあるようです。
でも私は基督教会にとってこれほど有効な布教・啓蒙活動はないと思うのです。
敷居が高いと思われている教会に招き入れることができるのですから・・・。

ヴェルディやベルリオーズなどの一部の作品を除いて
多くの宗教作品を演奏する為には
合唱団、ソリスト、そしてオーケストラが必要なと全く同じレベルで、
教会という聖霊に満ちた空間があってこそ初めて成立するものと考えます。
私と合唱団大阪コンソートのモーツアルト・レクイエムが、
聖マリア大聖堂を与えられ、エキュメニカルな祈りに用いられ、
「震災犠牲者」のために用いられる導きに感謝します。

プログラム最後に[AVE VERUM CORPUS]を配しました。
会場にお集まりくださった皆様もご一緒に賛美していただこうとの思いです。

次にチラシ裏面を記します。是非クリックいただいて、私たちのこの演奏会に寄せる思いを
ご拝読いただきたく存じます。

チケットのご用命は下記にお進みください。
http://consort.ken-music.net/ticket.html

チラシ裏1040

オペラ座の怪人男声版初演・・・滋賀男声合唱団

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リサイタルにお越しくださってありがとうございました。1600人のお客さんに恵まれての演奏会となりました。感謝です。加えて第3ステージのオペラ座の怪人の初演にあたって、素晴らしい発表の場を私に与えてくださった滋賀男声合唱団の皆さんに心からお礼申し上げます。

お越し下さった方々からうれしいメッセージを頂戴しました。わずかに手元にあるゲネプロ、ステージ練習の写真を交えてご紹介いたします。(後日正式な写真が出来上がれば差し替えます。)。

(1)フラワーコーラスのMさんからいただいたメッセージ

20周年記念の演奏会の看板演目である「オペラ座の怪人」、チラシの仮面とクリスティーヌの絵も素晴らしく、びわ湖ホールのステージがどんな劇場に代わるのであろう、滋賀男声の皆さんはいったい怪人ファントムとラウルをどんな風に演じられるのであろうと、想いをめぐらせていました。

IMG_20150220_2119380008まず松田みゆきさんの想像を掻き立てるピアノと、音色の奥行きを広げる井上なおみさんの電子オルガンが加わり、そこにミステリアスであったり、神秘的であったり、胸にドキンと突き刺したり、迫りくる迫力を宮本妥子さんの最強のパーカッションが花を添えて、合唱ミュージカルの幕開け!
ステージ中央に、シンボル的に怪人ファントムが現われて、仮面をかぶり、マントを広げて纏い、オペラ座の怪人の世界へと引き込まれていきました。
舞台の左右から、団員皆さん上下黒の衣装に首からスカッと白のサテンのストールをかけて、わぁ、紳士なラウルだと一目でわかりました。

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田中希美さんのクリスティーヌのきらめく美しい歌声と演技、クリスティーヌに思いを告げるラウルの歌声の掛け合い、そして、ステージは水平に青白い光が射して、かのオペラ座の怪人のテーマ曲に!
団員の皆さんは、白い仮面をかぶり、真っ黒の衣装に一気に変身、クリスティーヌを囲んで、壇上からどんどん迫りくるたくさんのファントムとその歌声は私には一人のファントムの気にみえてきて、クリスティーヌの低音域からすごい高音域までの歌声と相まって、すごい迫力!!

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ステージは照明がシーンごとにいろんな色の光を照らし、風景が変化し、そしてあの重暗い地下の雰囲気に変わって、ステージ上方からは一点の光が灯り、ファントムの愛の想いが歌われて、なんと切ない。
怪人とラウルの愛の狭間にたたされるクリスティーヌ、ラウル役の皆さんがステージ前方でクリスティーヌを優しく包み込み、それを壇上の怪人役の皆さんが見つめるという、この対比のシーンも見事な演出でした。
そしていよいよクライマックス、クリスティーヌが「あなたの醜さは、あなたのお顔ではなく、あなたのお心なのです。」とつぶやいたあの衝撃の言葉に、怪人の心はすっと溶けて、ステージ中央にあたったスポットに、怪人は今までの苦悩の想いの一つ一つの仮面を取り去り、投げ捨てて、最後の一枚の仮面が静かに積み重なったとき、私にはこれがAngelの柔らかな羽に変わったように思えて、最後に一人上方に静かに去っていく怪人の後姿を見つめながら、羽になった仮面が天に舞い上がっていくようにさえ思いが湧きあがりました。
ほんとにそんなシーンに見えるほどの、心震える演出で、壇上にはたった一つのベンチソファがあるだけ、後はなにも大道具装置などなくても、こんなことが合唱ミュージカルで表現できるのだと、心震えたのです。
きっと富岡先生の想像力を掻き立てる最高のシナリオ、編曲、演出、指揮、見事なソリスト・奏者たち、照明・舞台進行を手掛けられたスタッフたち、そして何より団員お一人お一人がファントムとラウルの二役を主役になりきって歌い、演じきられた作品への想いが、こんな素晴らしい音楽空間を創りだしたのでしょう。

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カーテンコールのアンコールの時には、観客も感動を共にして、会場溢れんばかりの拍手で、こうしてステージ上の演奏者と観客1600人が一つになれる瞬間、夢のようであり、夢ではないのですよね。こんなステージをやり遂げられた皆さんに、心からの祝福を送ります。

 

(2)元びわ湖放送プロデューサーのTさんからいただいたメッセージ

第3ステージのファンタジー「オペラ座の怪人」。映画や舞台で知り尽くされた小説のテイストを残しながらも、全く独立したステージに編曲し演出された貴兄の真髄が光っていました。特にコーラス全員に仮面を付けたり全員主役の演出に団員皆さんの動きも良く、無駄がなく、よく計算された演出で驚きました。またソプラノのソリストもパーカッションも貴兄の狙い通りの演奏力で男声合唱独自のトーンや声量に負けない、むしろ相乗効果がある聴き応えのあるステージでした。

 
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クリスティーヌの田中さんとピアノの松田さん 打楽器の宮本さん

もちろん音楽も「オペラ座・・・」を知らない人にも充分楽しめる編曲でアレンジャーとしての貴兄にもまたまた脱帽でした。さらにぶっつけ本番に近い照明も(多分、時間的にも予算的にも制約された中で)あれだけの照明演出効果を出して観衆に舞台音楽の素晴らしさを伝えていたことに感服しました。

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(調光室前の私の席。前日夜22時の退館ぎりぎりまで照明を作りました。)

IMG_20150220_2118250007(こんなにも素晴らしい照明を作ってくださった葉加瀬さんに感謝)

まさにタイトルの「ファンタジー」にふさわしいステージを楽しませていただきました。
鳴り止まなかった拍手はそのことを物語っていました。

中山台コミュニティーの第九演奏会

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宝塚市の中山台というコミュニティーにお住まいの方々による第九演奏会。
歌う方々も、演奏会を支えてくださる方々も、
そしてお越しいただくのも、ほとんどが中山台の方々。
そのような演奏会も今年で23回となりました。
まことに地域住民参加型創造事業のお手本となるイヴェントです。

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今年はバリトンに関西声楽界の重鎮 田中勉先生がご参加くださいました。
アルトには奥様の友輝子先生、テナーの井上ひろふみ先生をお迎えし、
ソプラノの遠藤先生という陣容は、まさに豪華キャストでした。

加えて今年は旧知の南出信一氏のコントラバスのソロステージが。
巨匠ゲーリー・カーのお弟子さんだけあって、
ソロ楽器としてのコントラバスの魅力をご披露くださいました。
(写真は入手次第掲載予定です。)

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リストによるピアノ2台のためのアレンジに
オリジナルの打楽器編成が加わった珍しいアンサンブル形式ですが、
これはこれで味わい深い第九だと思っています。

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今年は合唱がとても充実していて、
寄せ集めではなく、立派な合唱団として成長されていたことが
何よりもうれしく思いました。

12/7 一万人の第九演奏会

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(本番の数日前の朝日に映える大阪城天守閣です。)

この会が始まって32回目。佐渡裕が指揮をするようになって16年目。
山本直純さんの最後の4,5年から合唱指導を依頼されたので、
私としてもこのイベントに参加するようになって20年になるのかと驚きです。

今年は特に演奏が上手くいきました。
打ち上げ会場の前で、佐渡裕と偶然二人きりになりました。
私は思わず、
「佐渡、やっと思い描いた第九になったね。おめでとう!」と
今や世界的指揮者に向かってなんと呼び捨てにしてしまった!!!のです。
むかしの仲間っていうことでお許しいただきたいものです。

加えてソプラノソリスト並河さんにあっては、打ち上げ会場に入ってくるなり、
僕たち合唱指揮者たちの中に入り込んで、
なみかわ、ナミカワと歌仲間から呼び捨てされて・・・・
彼女も昔からの仲間です。

DSC_0036smallぼくにとって最高の喜びは「ちちんぷいぷい」の番組中、きゃしゃなお体にも関わらず、果敢に大阪マラソンに挑戦をした豊崎由里絵アナウンサーとお話しできたことです。厚かましく2ショットの写真に納まっていただきました。

公式な打ち上げ会場を後にし、
わが富岡クラスの120人が皆さんが待つ会場へ。
皆さんの晴れやかな歌いきったお顔をみて、
私までもがハイテンションになってしまいました。
大阪コンソートの「オーホリーナイト」と「小さな幸せ」に続いて
参加者みんなで第九のMからを合唱。ステキなひと時でした。